公開日: 2025-06-21著者: Yov in YovStudio
はじめに
「AI がアプリを作ってくれる時代に、エンジニアってもういらないんじゃないか」── そんな声を、ここ数年よく耳にするようになりました。
実際、ChatGPT や Copilot に「この機能を実装して」と頼めば、たいていのコードは出てきます。
「もうプログラミングを学ぶ必要なんてない」と考える人がいても不思議じゃありません。
私自身、20 年近く IT エンジニアとして働いてきましたが、ここ数年で開発の現場は大きく変わりました。
AI の出力に助けられる場面も多く、もはや「AI と一緒に開発する」のが当たり前になっています。
このシリーズの目的とスタンス
「AI がすごく便利になった今、エンジニアにはどんな力が求められるのか」という問いを、自分自身が開発を続ける中で考えるようになりました。
このシリーズでは、AI と共に開発する時代におけるプログラミング入門として、「読む力」をテーマに据えて、私自身の経験や実感をベースにお話ししていきます。
「このままエンジニアとしてやっていけるのかな」「今さらプログラミングを学んで意味あるのかな」といった気持ちを抱えている方に、少しでもヒントを届けられたら嬉しいです。
内容としては、経験 1〜3 年程度の若手エンジニアの方や、これからプログラミングにチャレンジしてみたいと思っている方、「AI と一緒に開発する未来」に興味や不安を抱いている方に読んでいただくイメージで構成しています。
ある日の失敗
ある日、私が開発している小さなアプリで「一覧画面にデータを表示する処理」を AI に書いてもらったことがありました。コードをコピペして動かしたら、パッとそれっぽく動いたので、「おお、すごいな AI!」って思ってそのまま使っていたんです。
ところが後日、知人に試してもらったら「なんか、永遠にくるくる読み込んでるときあるよ?」と連絡が。よく見たら、通信エラーとかでデータが空のときの処理がすっぽり抜けてたんですよね。
あとで「あぁ、AI のコードも完璧じゃないんだな。ちゃんと読んでおくんだった……」って反省しました。ちゃんと読んで理解してたら、最初に気づけたはずなんです。
「読む力」が問われる時代へ
そんな経験から、コードを「読む力」がより一層、これからの時代に求められるんじゃないかと思うようになりました。
AI はとても優秀です。でも、そこで出力されたコードを「ちゃんと読んで理解する力」がないと、後から困ることになります。
このシリーズでは、そうした「読む力」にフォーカスしながら、AI 時代のプログラミングとの向き合い方を一緒に考えていきたいと思っています。
次の章では、「読む」という行為に、どんな価値があるのかを掘り下げていきましょう。
地味に聞こえるかもしれませんが、「読む力」はきっと将来のみなさんの技術を支える核となる力になってくれるはずです。
ちなみに私はこんな人です
ここまで読んでくれてありがとうございます。ちょっとだけ私のこともお話ししますね。
今は自分が作った小さな会社で、開発の仕事を中心にしています。
20 年近くエンジニアをやってますが、実は、技術系イベントやカンファレンスにもほとんど顔を出したこともなく、派手なキャリアがあるわけでもありません。普段もわりと地味に、コード読んで、書いて、静かに華麗にバグを仕込んで、直して……みたいな毎日です。
でも、そんな日々のなかで「何か自分の経験やスキルを社会の役に立てられないか」って思う機会が増えてきて、こうして情報発信をしていこうと考えました。 少しでも誰かの助けになったり、何かを変えるきっかけになったら幸いです。